【代表BLOG】大きな苦悩を乗り越えると真の歓喜と勝利に輝く

【代表BLOG】大きな苦悩を乗り越えると真の歓喜と勝利に輝く

大きな苦悩を乗り越えると真の歓喜と勝利に輝く
-試練に打ち勝つ魂のエール!ベートーヴェン生き方に学ぶ-
交響曲第九の「歓喜の歌」や交響曲第五「運命」は、今なお世界の人々の心を打って止まない響きを奏でています。ベートーヴェンは音楽家として聴覚を失うという、到底考えられない絶望感から、音楽への強い情熱をもって、大変な苦悩を乗り越え、新たな芸術の道へと進んでいきました。その生き方が希望の光を広げ、第五交響曲「運命」に典型的に示されている「苦悩を突き抜け、歓喜へ至る」という作品は二百年以上経た現代においても多くの人に愛され、影響を与え続けています。東西ドイツがベルリンの壁が取り壊され、長い分断から統一されたその記念式で「第九」が演奏され、多くのドイツ国民が歓喜に包まれたというのは有名な話です。また、こんな逸話が残っています。著名なフランス文学者である辻昶氏は「事業に失敗して絶望の淵で思いつめた友人がベートーヴェンの「運命」を聞き『もう一踏ん張り、やってみよう』と、思い立ち直った。これこそ本物の芸術の力ではないか」と述懐しています。
ベートーヴェンが生きた時代は、戦禍に包まれた暗黒の時代でした。勇壮な曲を残し、楽聖と言われたベートーヴェンは裕福な家庭で育ったわけではありません。むしろ大変な環境の中、甥の養育をめぐる葛藤や経済面では相当な苦労をされていました。当時有名な音楽家はほとんどが宮廷音楽家で、家庭も裕福で経済的にも安定していたのです。それに対して、厳しい経済状況の中いろいろな問題を抱え、その生涯は波乱に満ちたものでした。若いときは父や幼い兄弟たちの世話に追われる苦悩の日々を過ごしたと、伝えられています。病魔に襲われながらも障害に立ち向かい、「我が音楽の森の意義を理解する人は、人生の試練を乗り越える力を得る」との確信あるベートーヴェンの言葉は多くの人を勇気づけ、希望を与え続けました。交響曲第三番を発表したのを皮切りに、その後十年間にわたって文豪ロマン・ローランにより「傑作の森」と表現された多くの勇壮で希望に満ちた曲が作曲されていきました。
周囲からもいろいろな迫害を受けながらも、誹謗中傷を浴びせられ、何度も窮地に立たされたそうです。しかし、不動の信念を持つベートーヴェンは強く生き抜くことこそが正義の根本であり、歓喜に至る道であることを確信していました。病魔により全く耳が聞こえなくなったにもかかわらず、ベートーヴェンの活動はとどまるところを知らなかったといわれています。ベートーヴェンは「人生は誰人も悩みとの闘争である」と覚悟を決め、自分自身が最悪の逆境をも乗り越えていくとの強い精神力で遂に勝利を手にしたのです。ベートーヴェンの作品を多くの民衆が支持し、青年たちも喝采を浴びせました。深い苦悩を知るベートーヴェンだからこそ、人々のために戦い続ける命の底から湧き出る至極の曲と偉大な音楽が生まれ、多くの人々に、苦難を耐え抜きながら戦うという教訓を残していたのです。
交響曲第九の完成の前の慌ただしいとき、ベートーヴェンを慕う十一歳の少年が訪ねてきました。ベートーヴェンはこの少年を抱き抱えながら、語り聞かせたと言われています。「他の人たちを音楽の力によりたくさん幸福にしてやりなさい。これ以上に立派で気高いこともないのだ。」この少年こそ、後に名曲と名演奏で世界を魅了した音楽家・リストだったのです。強い気持ちと決意と確信がある行動こそが「人間の運命に打ち勝つことができる」というベートーヴェンの勝利宣言です。今、前代未聞の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が人々に恐怖を与え、経済も苦境に立たされています。入試を取り巻く環境も多きく影響を受けています。しかし、ここで負けてはなりません。
みなさんは、これから入試を迎え、大きな壁がいくつも立ちはだかるかもしれません。苦悩を勝ち越えたベートーヴェンのように決してあきらめず挑戦する気持ちで、誰もが避けられない困難な事や苦しい事、形容しがたい悲しい事など大きな悩みに負けずに、不屈の「負けじ魂」で自分の可能性を信じて苦難に挑戦する人になってください。
INGの先生は、いつもみなさんを信じて、勝利の栄冠をつかむその日まで全力でエールを送り続けます。
入試で勝利し、社会で勝利できる力ある人材を目指して、今から、ここから本気の勉強を開始していきましょう。

ING進学教室
代表 岡田 弘行

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