みなさん、こんにちは!
ING河辺駅前教室、K先生です。
今日は最高気温がぐっと上がり、夏らしい陽気になる予報です。天気は快晴とはいきませんが暑い日になりそうなので、水分補給をしっかりして授業に臨みましょう。
さて皆さん、「はやぶさ」と聞いて何を思い浮かべますか?鳥の名前でしょうか、それとも新幹線でしょうか?この「はやぶさ」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した小惑星探査機の名前です。2010年(平成22年)の6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)は宇宙空間60億キロ、7年間の歳月をかけたミッションを成し遂げ、地球に奇跡的な帰還を果たしました。
この「はやぶさ」の科学的な偉業の一つにイオンエンジンの長時間運航がありますが、実はこのイオンエンジンの仕組みは中学3年生の理科の学習内容が一部活かされているのです。
上の図はイオンエンジンの略図です。図の左側が陽イオン源で推進剤を陽イオン化して電界の中に放出します。正の電荷をもつ陽イオンは負電極(マイナス極)に向かう性質を持ちます(水溶液の電気分解等でやりましたね)。ですので正の電荷をもつ陽イオンは負電極(マイナス極)に向かい、加速運動を始めます。このとき機体は陽イオンが得た運動量の総和と同じ大きさで逆向きの運動量を得ます。(すなわち、イオンの加速の反作用により機体が加速する)。イオン源の反対側にある負電極はグリッド状(グリッド電極)になっているため、加速された陽イオンのほとんどは通過していきます。その後、機体の外部に放出された陽イオンと同等の電子を中和器から放出し、機体の電気的中性を保つようになります。
。これらに必要となる電気は太陽光発電で賄えるため、長時間の航行が可能になったのです。
詳しい話は、下記HPにありますので、興味がある人は是非覗いてみて下さい。
https://www.jaxa.jp/article/special/hayabusareturn/kuninaka01_j.html
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担当:内田まで