みなさん、こんにちは!
ING河辺駅前教室、K先生です。
昨日から定期テストが始まった学校もあれば、今日定期テストが終わった学校もあります。これからテストがある人も含めて、メリハリをつけて勉強していきましょう。
さて、今日も秋の和歌・俳句シリーズです。今日から三日間は秋の情景を思い浮かべる唄の中でも有名な「三夕(さんせき)」を一つずつ紹介します。
「みわたせば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ」(藤原定家)
「見渡しても花も紅葉も見えないことよ。この海辺の苫(とま)ぶきの粗末な小屋のあたりの秋の夕暮れの景色には」という意味です。
「三夕(さんせき)」とは鎌倉時代の歌集「新古今和歌集」に収められている、「秋の夕暮れ」で終わる3首の名歌のことです。この歌はその一首です。
三句目に「~だなあ」という意味を表す詠嘆の助動詞「けり」がありますので、三句切れの歌です。
古典や和歌で出てくる「花」とは一般的には桜の花を指します。この歌は本来そこには見えない桜の花や紅葉の色鮮やかさを連想させることによって、秋の夕暮れのわびしさやもの寂しさを強調させている歌でもあります。茶道や俳句で重要視される「わび・さび」の美が鎌倉時代に芽吹いていたことが読み取れる歌でもあります。
このブログが皆さんの勉強の息抜きと、ほんのちょっとの知識を提供できれば幸いです。
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