みなさん、こんにちは!
ING河辺駅前教室、K先生です。
10月の授業が開始しています。週の前半は最高気温も25度以上になるようですが、週の後半は天気もぐずついて、気温も一気に下がるようです。寒暖の差が激しいので、夜更かしは控えて、体調管理を心がけましょう。
さて、今日の標題にある「アキアカネ」、実は皆さんが良く知っている「赤とんぼ」の正式名称です。「アキアカネ」は日本各地に広く分布しているトンボで、季節によって生活場所を大きく移動することが特徴です。初夏、水田に水が入ると土中に産みつけられていた卵が孵化し、幼虫が急激に成長して6月ごろにイネなどにつかまって羽化します。羽化した成虫は、水田周辺の樹林、植栽木などに集合して群れとなり、4、5日間さまざまな小昆虫を空中で捕まえて食べます。7、8月になると暑さを避けるため高原へと移動します。夏も過ぎ、秋雨前線の通過をきっかけとして大群になって山を降り、平地や丘陵地、低山地へ移動します。そしてイネ刈りの終わった水田の水溜まりなどに産卵し、卵のまま冬を越します。
成虫は空中を飛びながら、ハエやカ、稲害虫のウンカやヨコバイなどの小さな昆虫を捕食し、いわゆるヤゴと呼ばれる幼虫は、水田の中でミジンコや小さな水生昆虫を食べて育つため、農家では多くの害虫を食べてくれる益虫(エキチュウ)として扱われています。
しかし、2000年ごろを境に各地で急激に個体数を減らしています。そのおもな原因は、1990年代後半から広く普及し始めた、環境にやさしい農薬の育苗箱施用剤(箱処理の殺虫剤)であることが最近判明しています。また、夏に行われる田んぼの中干しにより死滅することも減少要因と考えられています。
このブログが皆さんの勉強の息抜きと、ほんのちょっとの知識を提供できれば幸いです。
ING進学教室 河辺駅前教室
0428-21-7511
担当:内田まで