みなさん、こんにちは!
ING東大和教室、K先生です。
新学期も始まり、早1週間を過ぎました。中学校は部活も本格的になり、慌ただしい毎日を過ごしていると思います。小学生も授業が本格的になり、学校から出る毎日の宿題に追われている人もいるかもしれません。そのような中、しっかりと塾に来ている生徒を見ていると、本当に頑張っているなと感じます。
さて、今日は春にちなんで、日本の春をうたった短歌・俳句を紹介していきます。
「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香(か)ににほひける」
現代語の意味は以下のようになります。
「あなたは、さてどうでしょうね。他人の心は分からないけれど、昔なじみのこの里では、梅の花だけがかつてと同じいい香りをただよわせていますよ。」
作者は紀貫之(きのつらゆき)です。平安時代最大の歌人で、「古今和歌集」の中心的な撰者であり、三十六歌仙の一人です。
この歌で歌われている「花」は「梅の花」です。春の花といえば、現代では桜が有名ですが、平安時代以前の奈良時代では梅の花の鑑賞が一般的でした。梅から桜の花見に変わったのは平安時代からだといわれています。
また、結句にある「にほひ」は動詞「にほふ」の連用形で「花が美しく咲く」という意味です。色彩の華やかさを表してる言葉でしたが、平安時代になると視覚だけでなく「香り」といった嗅覚も含まれるようになりました。
このブログが皆さんの勉強の息抜きと、ほんのちょっとの知識を提供できれば幸いです。
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