みなさん、こんにちは!
ING東大和教室、K先生です。
5月も始まり、もう半ばを過ぎました。月日が過ぎるのは早いですね。
日本の暦の上では、もう夏です。今年は5月6日~20日までが二十四節気で「立夏」となります。
さて、今日は初夏にちなんで、日本の初夏をうたった短歌・俳句を紹介していきます。
「昨日まで よそに思ひし あやめ草 けふ我が宿の つまとみるかな」
現代語の意味は以下のようになります。
「昨日までは無縁のものと思っていた菖蒲草が、五月五日の今日、我が家の軒端を飾っているのを見るのだなあ。」
作者は大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)です。平安時代の歌人で、伊勢神宮の祭主の子として生まれました。優れた歌を残した人を称える、三十六歌仙の一人です。
この歌で歌われているあやめ草は、現在では「菖蒲(しょうぶ)」です。5月から7月頃に青紫の花を咲かせます。また、古くから邪気払いの道具として用いられてきており、現在でも5月5日(端午の節句)には、菖蒲の根や根を入れて入る「菖蒲湯」が親しまれています。
同時に、「あやめ」は女性を指す言葉ともいわれており、結句の「つま」が「端(つま)」と「妻(つま)」をかけているとも言われ、心通わせた男女の不思議な縁を匂わせている歌でもあります。
このブログが皆さんの勉強の息抜きと、ほんのちょっとの知識を提供できれば幸いです。
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