みなさん、こんにちは!
ING東大和教室、K先生です。
5月も始まり、もう半ばを過ぎました。月日が過ぎるのは早いですね。
今日は昨日に引き続き猛暑日です。水分補給をこまめにとり、熱中症にならないよう気を付けましょう。こんな時は木陰で涼むのもよいですね。
昔の人も同じように、夏の暑さに涼を求めて、木陰で休んだようです。今日はそんな歌を紹介します。
「道の辺に 清水流るる 柳陰(やなぎかげ) しばしとてこそ 立ちどまりつれ」
現代語の意味は以下のようになります。
「道のほとりに、清らかな水が小川となって流れ、柳が涼しい木陰を作っているところに、わずかな間休もうと立ち止まったのだが…。」
作者は西行(さいぎょう)法師です。平安時代末期の歌人で、僧侶でもあり、各地を旅して歌を詠みました。また、この歌は『新古今和歌集』(巻三 夏・262)に掲載されています。
この歌は「しばしとてこそ立ちどまりつれ(わずかな間休もうと立ち止まったのだが…)」と途中でいいさして歌を結んでいますが、これは、この後に「結局長い時間涼しい木陰で時を過ごした」ということを暗示しています。文の内容を言い切ることなく、読み手に推測させて余韻を残しています。
柳の木陰に涼を求める、さわやかな夏の歌です。
このブログが皆さんの勉強の息抜きと、ほんのちょっとの知識を提供できれば幸いです。
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