うちしめり…

うちしめり…

みなさん、こんにちは!

ING東大和教室、K先生です。

5月も始まり、もう半ばを過ぎました。月日が過ぎるのは早いですね。

今日も引き続き、雨や梅雨を歌った歌を紹介します。

 

「うちしめり 菖蒲(あやめ)ぞかをる ほととぎす 鳴くや五月(さつき)の 雨の夕暮れ」

 

 

現代語の意味は以下のようになります。

「しっとりとした空気の中で菖蒲(しょうぶ)の香がする。ほととぎすの鳴く五月の雨が降る夕暮れどきよ。」

 

作者は藤原良経(ふじわらのよしつね)です。鎌倉時代初期の歌人で、九条兼実の子でもあります。この歌は、新古今和歌集に掲載されています。

この歌では「あやめ」、「ほととぎす」と、初夏を感じさせる言葉が使われています。五月雨が降った夕暮れに、だんだんと視界が暗くなる中で、菖蒲のよい香やほととぎすの鳴き声など、五感を使って初夏を感じている様子がうかがえます。

 

このブログが皆さんの勉強の息抜きと、ほんのちょっとの知識を提供できれば幸いです。

 

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