以前、東進の林修先生が
「授業後に質問が来る授業は、自分の説明不足が招いた失敗の講義です」
とおっしゃっていました。
指導者としての矜持が垣間見えますね。
ですが、大多数の指導者は、彼のようにカンペキではありませんから、
分からない部分がでるのも致し方ないでしょう。
質問は、「できないことをできるようにする」という
指導の根本にかかわることですので、
なるべく、分からないことがあれば、すぐに質問してほしいです。
しかし、残念ながら、前回ご紹介した2つの壁が原因で、
質問してくる生徒はそれほど多くないのが実情です。
①心理的な壁
これは、大きく2つあると思います。
一つは、人に聞くというのはそもそも恥ずかしい行為と思われているということです。
「聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥」ということわざがありますよね。
もう一つは、人間関係です。
先生に質問せずに、頭のいいクラスメートに質問する人は多いですよね。
もしくは、仲のいい先生には質問できるけれども、
あまり関わりのない先生にはなかなか質問できない。
こういう人も多いです。
②能力的な壁
質問は、かなり高度な思考過程を経て、行われるものです。
よくできる生徒の方が、質問が多い理由がここにあります。
質問が出るまでの過程はこんな感じでしょうか。
1.教えてもらう
↓
2.自分で実際に問題に取り組む
↓
3.教えてもらったことで答えにたどり着かない
↓
4.疑問が生まれる
↓
5.どこの何が分からないのか整理する
↓
6.質問をする
質問が出来ない人の多くは、4・5がないのです。
だから、それが出てくるまで、こちらから時間をかけてほどいていく。
しかし、残念ながらそれを煩わしいと思う人もいます。
先の心理的な壁と複合してしまうこともあるでしょう。
この2つの壁を取り除くことが私たちの仕事でもあるのですが、
難しいですねー。
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