みなさん、こんにちは!
ING河辺駅前教室、K先生です。
昨日まで3連休でした。早速今日から定期テストの学校もあります。一つ一つのテストに集中して取り組みましょう。そして、一つのテストが終わったらすぐ次のテストに切り替えていきましょう。
さて、今日も秋の和歌・俳句シリーズです。昨日までは風や風の音に秋の訪れを感じる唄を紹介していました。今日は別の角度から秋の情景を思い浮かべる唄を紹介します。
「奥山に もみじ踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき」(猿丸太夫)
「山の奥に紅葉の落ち葉を踏み分けながら、鹿の鳴く声を聞く秋はことさら悲しく思われる」という意味です。
古今和歌集や小倉百人一首にも採用された有名な歌です。四句にある「ぞ」は強意を表す助詞で、係り結びを誘発します。そのため、結句の最後は終止形の「悲し」ではなく連体形の「悲しき」となっています。
この歌で注目したいのは「鹿の声」です。鹿の声は万葉集の頃から秋を表す言葉として扱われてきました。秋になると、オスの鹿はメスを思って鳴くとされ、恋文などにも多く用いられると同時に、哀れさや秋のもの寂しさを表す言葉として扱われてきました。
鳴き声は「キィーっ」という少し甲高い音で、古い洋館のドアがゆっくりと閉まる音とでも言いましょうか、なんとも切ない、少し怖い鳴き声です。(実際にYoutubeなどで検索して聞いてみて下さい。)
このブログが皆さんの勉強の息抜きと、ほんのちょっとの知識を提供できれば幸いです。
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