みなさん、こんにちは!
ING河辺駅前教室、K先生です。
非常に大型で勢力の強い台風が近づいて参りました。関東地方には火曜日ごろ再接近する可能性があると予報が出ています。今日・明日は通常授業はお休みですので、家でどんどん勉強していきましょう。
この台風ですが、今も昔も秋になると日本を通過することが多くなります。和歌や俳句にも台風について唄われたものが多くあります。今日はその中の一首を紹介したいと思います。
「萩の葉に かはりし風の 秋の声 やがて野分の 露くだくなり」(藤原定家)
「萩の葉に吹く風の音も秋の声が聞かれるようになった。やがて野分がその露をくだいてしまうのだ。」という意味です。
作者の藤原定家(ふじわらのさだいえ・ていか)は平安末期から鎌倉初期にかけての公家・歌人で、『新古今和歌集』や『小倉百人一首』の選者でもあります。初句にある「萩(はぎ)」は秋の七草の一つでもあります。そして、四句目にある「野分(のわき・のわけ)」こそ今でいう「台風」を意味しています。萩の葉に吹いて立つ風の音が、いつの間にか台風の露をも砕くような激しい音に変わったよ、と風の音の変化で秋の深まりを感じさせる歌です。
皆さんも勉強の合間に筆を休めて、風の音に耳を澄ませてみても良いかもしれませんね。
ING進学教室 河辺駅前教室
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