みなさん、こんにちは!
ING河辺駅前教室、K先生です。
非常に大型で勢力の強い台風が近づいて参りました。関東地方には火曜日ごろ再接近する可能性があると予報が出ています。本日は通常授業はお休みですので、家でどんどん勉強していきましょう。
昨日は。台風=野分について唄われたものが和歌を紹介しました。今日は野分について唄った俳句を紹介したいと思います。
「見所の あれや野分の 後の菊」(松尾芭蕉)
「はたして見るべきところがあるだろうか。野分の風にも耐え残った菊よ」という意味です。
作者の松尾芭蕉は、『奥の細道』でも有名な江戸時代の俳人です。二句の中にある「や」は切れ字で、この場合は疑問の意味であると解釈されています。二句の中に切れ字があるため、この句は中句切れの俳句です。「後の菊」とは「残菊」「十日の菊」とも言われ、旧暦の重陽の節句(九月九日)が過ぎた後にも残っている菊です。台風の激しい風にさらされた後の季節はずれの菊ですから、花もほとんど散り、本来は見所など感じられない菊ですが、それでもすくっと立つ菊の生命力の強さに見所を見出した歌ともいえます。儚くも力強い菊の生命力が感じられる歌ですね。
激しい風雨にさらされても立ち直る力が自然にはあります。もちろん自然の一部である人間にもです。色々な災難に見舞われたとしても、次に切り替えて頑張っていきましょう!
ING進学教室 河辺駅前教室
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