みなさん、こんにちは!
ING河辺駅前教室、K先生です。
コロナの流行も少し落ち着いてきましたが、依然として感染者数が多い状況になります。油断せずに手指の消毒や、室内でのマスクの着用など、感染防止に努めていきましょう。
さて、9月も半ばです。来週から中間テストの始まる学校もあります。中学三年生では、国語で俳句の問題も出てくるので、それぞれの俳句の季節や特徴を覚える必要があります。今日はその中の一つを紹介します。
「金剛の 露ひとつぶや 石の上」(川端芽舎)
季語は「露」で秋 切れ字は「や」がありますので、二句切れの歌になります。
空気が冷えてくると空気中の水蒸気が凝結し、水滴となって現れます。これが露であり、昼と夜との寒暖差が大きい秋に多く見られるため、秋の季語として用いられています。
また、初句にある「金剛」はダイヤモンドや金属のなかで最も固いものを表しており、陽の光に照らされ輝いている露を例えている「隠喩(暗喩)」の表現になります。
露は日の光にあたるとたちまち乾いて消えてしまうことから、「儚いもの」の例えとして扱われていますが、この句では同時に金剛石のように堅固で気高く、確実なものとして美しく輝いているという一瞬の美しさも切り取っています。
勉強にまい進しながらも、ふと季節の変化に目を向けていくのも良いかもしれませんね。
ING進学教室 河辺駅前教室
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